高校入試が変わる!?

今回は気になる教育ニュースをお伝えする、「教えて!教育ニュース」のコーナーです。
いよいよ1ヶ月後に迫っている高校入試ですが、現在の中学1年生から高校入試が変わろうとしています。
それでは早速、高校入試制度について見ていきましょう。

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編集部

早速ですが、現在の中学1年生から高校入試が変わると聞きました。
どこが変わるのでしょうか?

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小原さん

はい。北海道教育委員会は道立高校の一般入試学力検査について、2022年3月実施分から入試制度を変更すると発表しました。
「学校裁量問題」を廃止し、入試問題を一本化する。
・基礎的内容と、思考力・判断力・表現力などを問う内容をバランスよく組み合わせて出題する。
・5教科の入試配点は、現在の1教科60点満点から100点満点に変更する。試験時間は45分間から50分間に延ばす。
ポイントはこの3つです。

「学校裁量問題」が廃止!

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編集部

裁量問題がなくなり、得点と時間が変わるということですね。
現在の入試では国語・数学・英語の3教科について、「標準問題」と「裁量問題」の2種類の入試から高校ごとに選択していますよね。

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小原さん

はい。かつて上位校を中心に、当日点で差がつきにくく、1点に泣く生徒さんが問題になりました。
そんな背景もあり、上位層学力を正しく測る入試として登場した「裁量問題」ですが、現中学2年生の入試を最後に変更されます。
作問方針には、大学入試改革の影響も色濃く、「思考力・判断力・表現力」というキーワードがここにも入ってきています。
裁量問題導入の経緯や、大学入試共通テストの想定平均点が大学入試センター試験よりも低い設定になっていることからも、難化するのではないかと思います。

「思考・判断・表現」を問う!

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編集部

標準問題を廃して実施するわけですから、標準問題よりも難しいレベルになりそうですよね。
思考力・判断力・表現力などを問う問題は、日本の子どもたちが苦手としているものですから、得点率も下がりそうですよね…。

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小原さん

近年も記述式問題の出題が増えていますが、さらに拍車がかかるかもしれません。
数学の会話形式の穴埋め問題や、社会の資料の読み取りなど知識だけでは解けない問題がこれから増えるかもしれませんね!

50分間で100点満点のテスト

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編集部

得点と時間についてはいかがでしょうか?

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小原さん

得点と時間の変更は、「標準問題」と「裁量問題」を一本化するに当たり、差がつきにくくなることを防ぐ目的もあると思われます。
配点や時間の変更に伴い、問題数の見直しも今後あるかもしれません。
時間や配点が増えるので、問題数は増えるか、配点の大きな記述式の問題の導入も予想されますね。

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編集部

この変化に伴って、入試に向けた取り組みはどうしたら良いでしょうか?

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小原さん

勉強方法そのものは基礎知識を覚え、その知識を使って応用問題を解く訓練をすることに変わりはないでしょう。
試験に対する取り組みでも、中堅校を狙う生徒さんにとっては基礎問題をいかに落とさず得点するかが、大事になるかと思いますし、上位校を狙うにしても、思考力・判断力・表現力を発揮するためには、基礎知識が必要だということを忘れてはいけません。

内申点(ランク)の取り扱いはどうなる?

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編集部

制度は変わっても、勉強方法は変わらないということですね!

dummy
小原さん

そうですね。
以上の3つが大きな変更点ですが、他にも来年2021年3月入試から「インフルエンザなどの体調不良で当日欠席した受験生に追試験の機会を設ける」ことも発表されています。
また、内申点の取り扱いなど入試選抜の方法はまだ発表されていません。

dummy
編集部

内申点は315点満点で20点ごとにランクが分かれていますね。
その取り扱いとは、どういうことでしょうか?

dummy
小原さん

現在は当日点300点満点と内申点315点満点を足して、順位をつけて選抜しています。
ちょうど当日点と内申点がほぼ1:1となっていますよね。

dummy
編集部

そうですね!当日点が500点満点になると比率が変わりますね。

dummy
小原さん

はい。ですので、今後内申点の扱い方の情報が手に入りましたらたまご通信などでお伝えできればと思っています。
まだ決まっていませんので、生徒のみなさんは学校の提出物をすべて出し、1点でも高い内申点を目指しましょう!

dummy
編集部

また情報が入り次第、入試について教えていただきたいと思います。
今日はありがとうございました!

dummy
小原さん

はい!こちらこそありがとうございました!

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