第1回 ビジネスの力を教育現場に。−NEXT創業日記

NEXTがスタートしてもうすぐ丸2年。おかげさまで多くのお客様に恵まれ、なんとかここまでやってくることができました。

そんな中、創業から時間が経つにつれ、私たちが学習塾をつくった背景を知らないお客様も増えました。

NEXTの考えや取り組みをオープンに皆様にお知らせし、私たちの想いをご理解いただくことで、

もっと「いい教育」をつくれると信じて。

今回は、創業の原点について、代表の竹林さんに聞きました。

少子化の時代に、あえて塾をつくる意味

たまご

少子高齢化が叫ばれ、学習塾が乱立する中で、竹林さんが塾をつくろうと思ったのはなぜですか?

竹林

それは、大学時代の学びが深く関係しています。

たまご

大学時代?

竹林

はい。私は元々、学校の先生になろうと思っていました。

だけど、学校の先生ってどこか「世間知らず」なイメージがありませんか?

たまご

そうですね。そういうイメージはあります。

竹林

だから、世の中のことを知った上で、教員になろうと思ったんです。

私の中では、「世の中=ビジネス」と思っていたので、会社や組織の経営を学べる「経営学部」のある大学に入り、同時に教職課程をとりました。

ビジネスから学ぶ、「新しい教育の形」

たまご

では、教員になろうと思っていたのに、塾をつくったのはどうしてですか?

竹林

それは、ビジネスと教育を一緒に学んでしまったからですね。

一見、相反する2つですが、教育現場の課題はもしかすると経営学の知見で解決できるんではないかと思ったわけです。

たまご

経営学の知見…ですか?

竹林

はい。子どもたちが学んでいるのは、多くが公立学校です。

そこで働く教員は公務員ですよね。

現場には情熱にあふれた先生と、とりあえずなんとなくやっている先生と二分されてしまうわけです。

若くて仕事を熱心にしている先生よりも、仕事をしていなくても年齢が高い先生の方が、給料が高い。

たまご

確かに。それってなんだか理不尽ですよね。

最近は教員の働く環境にも注目が集まっていますよね。

竹林

そうなんです。

本来なら、そこに成果を反映させた評価制度が必要です。

でも、教育現場は「成果」の定義がない。

数字で測れるものばかりではないですから。

たまご

確かに子どもたちの成長は、必ずしも数値で測れるわけではありませんよね。

竹林

でも、この「成果」という考えから離れてはいけません。

なぜなら、教師は専門職として免許の発行を受けたプロです。

それでいて「成果」が求められないのはおかしい。

教育にも「理論」や「方法」がたくさんあるのに、ほとんどといっていいほど現場では生かされていない。

たまご

せっかく「教育学」という学問があるのに、現場で生かされないのはもったいないですよね。

竹林

私もそう思います。

そこで登場するのが「経営学の知見」です。

私は大学で「チェーンストア論」を学びました。

同窓に家具の大手チェーン「ニトリ」の会長である似鳥昭雄氏がおり、直接授業を受けることができたんです。

その中には、1つの方法を全体で統一して行う「標準化」という考えがありました。

たまご

「標準化」…ですか?

竹林

そう。「標準化」です。

学校の先生たちは、それぞれが思い思いに指導をしている。

いい意味で裁量があるのですが、それでは指導の質に大きな差があります。

授業の仕方1つとっても、バラバラだし、生徒への声掛けも、どのように声をかけるかは先生次第です。

せっかく、理論があって、「こうすべき」というものがあるのにですよ?

たまご

それでは、効果的な指導なんてできませんよね。

教職は「専門職」

竹林

教職者は、専門職なんです。

だから、専門知識を使って指導すべきです。

そのためには、理論から離れてはいけない。

理論上こうだから、と根拠のある指導を全員で徹底すれば、もっと教育の現場は輝くはずです。

たまご

NEXTは、その「理論」を全員で統一して徹底することで、より効果を出そうということですか!

竹林

そうです。

でも、それは私が学校の中からやろうとすると数十年かかってしまう。

だから、遠回りに見えても、教職者が専門職として理論を実践する教育現場を形にするためには、こうして塾をつくり、モデルケースを示していくべきではないかと思ったんです。

たまご

なるほど!そうだったんですね!

竹林

ビジネスの現場は、教育現場よりも生々しい。

だから、生き抜く知恵がたくさんつまっています。

その知恵を教育現場に活かすことも大事だと思っています。

なぜなら、子どもたちは最後にはビジネス現場に送り出すわけですから、教職者がビジネスについて知らないのは、非常に残念なことだと思うんです。

たまご

確かに。学校を卒業するということは、「子どもたちを社会に送り出す」ことと同じですもんね。

竹林

私たちの塾には、業界をリードする様々な企業のノウハウや、教育学、行動科学などの理論の実践がたくさんつまっています。

まだ、うまく活かせていないものがあるのは事実ですが、生徒たちの成績や表情を見ていれば、方向性は間違っていなかったと思えます。

まだまだ、課題もありますが、1つ1つ解決し、お客様や子どもたち、そして働くメンバーにとっても価値ある教育現場を目指したいと思います。

たまご

引き続きよろしくお願いします!

今日は、本当にありがとうございました!

竹林

こちらこそ、ありがとうございました!

 

竹林 裕太(たけばやし・ゆうた)
株式会社アスクリエイト・CEO/創業者。1989年北海道札幌市生まれ。2012年学校法人三幸学園に入社、同法人の学校でクラス担任、教科指導の傍ら、生徒募集チーフ・担任指導者・OJT指導者などを担当し、学校経営業務全般に従事。2016年に同法人を退職し、弊社COOの遠田と共同で同社を設立、CEOに就任。

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