小学部で導入!新しい作文指導!
今回はNEXTの教育手法をご紹介する、「NEXT大解剖!」の企画です。
NEXTでは、6月頃から順次、新たに「フレネ教育」という教育方法を参考に、作文指導の方法をリニューアルしました。
新しくなった小学部では、一体どのような作文指導がされているのでしょうか。
それでは早速、見ていきましょう!
フレネ教育ってなに?
今回、NEXTのプラン・コース編成の見直しに伴い、小学部では「フレネ教育」という指導方法を取り入れたそうですね。
この「フレネ教育」とは、一体なんですか?
フレネ教育とは、フランスの教育者であるセレスタン・フレネが提唱した教育手法です。
この教育手法は、それまでの教え込みともいえる伝統的な教育手法を克服することをテーマに掲げ、教授者がハンドルを握る教育から、学習者がハンドルを握る教育への転換を目指したものです。
フランス生まれの教育なんですね。
具体的には、どのような特徴があるのですか?
フレネ教育では、生徒による自由作文が非常に重要なパートを占めています。
自分の興味や生活に関することを作文にし、「学校印刷所」と称して、生徒同士で推敲をして、作文を磨き上げ、文集を作っていきます。
他にも、時間割を自分で決めたり、教材をいくつも準備して、自分に合うものをそれぞれが選びとって勉強したり、自分たちで考えたり…達成度も自分たちで評価して、学びを深めていきます。
子どもたちのペースに合わせるというか、子どもたちが自分たちで作り上げる教育と言えますね。
そんな教育手法もあるのですね!
日本の指導とはすごく違いますね…。
ちなみに、なぜNEXTで取り入れることになったのですか?
よく日本でも、フィンランドなどの北欧の教育手法が話題に上りますよね。
実は、フィンランドの教育手法も、フレネ教育と非常によく似ており、生徒による自由作文を大切にしているそうです。
NEXTではこれまで、作文のテーマを与えて記入してもらっていました。
高学年にとっては、テーマが与えられて書きやすい一方で、学年によってはテーマが難しいということもあったのです。
いま、入試改革でテーマになっているように、「記述力」はこれからさらに重要視されていくでしょう。
ですから、これまでよりも一層、添削する側(読み手や評価者)の目線で書くことや、批判的に文章を読む力を養えないかということで、「フレネ教育」を取り入れることになりました。
具体的にはどう進めるの?
具体的には、どのように指導しているのですか?
まずは1分でテーマや構成を考えます。
その後、5分間で200字の作文に挑戦します。
5分経ったら、今度は周りの生徒さんと作文用紙を交換し、回ってきた作文を読んで添削・評価をしていきます。
全部で3人に評価してもらい、最後に講師が添削の抜け・漏れがないか、評価は適切かチェックをして、本人に戻します。
取り入れてみて、どのような変化がありましたか?
まず、文章を読む姿勢が変わりましたね。
テキストの文章は、もちろん文章として優れているのは間違いないのですが、どこか子どもたちの世界とは距離があって、鮮度という点では劣っていたのかなと思います。
それが、身近な友達が書く文章を読む機会はそうないので、食い入るように読んでいるんですね。
この添削の2分間は静寂が訪れるんです。子どもたちの集中力ってすごいですよね。
添削は、正直筆圧がまだ安定していなかったり、字が汚いこともあります。
時に間違って添削したり、評価が正しくできていないこともあるので、保護者の方からすれば、以前のように講師にしてほしいということもあるかもしれません。
しかし、現場の私達から言えることは、「書く力」「読む力」を養う上では、多少荒削りでも、この「フレネ教育」に大きな可能性を感じています。
自分も添削する側に回りますから、書く時にそうした視点で気をつけて書いたり、時に字が汚い!とストレートな評価で、次は丁寧に書いていたりと毎回成長が感じられます。
子どもたちは、大人からの評価には慣れっこですが、意外と子どもたち同士の評価には敏感なようです。
最後に講師もチェックや指導をしていますので、まずは温かい目で子どもたち同士の学びを見守っていただければ幸いです。
確かに、先生に評価されるのは当たり前ですが、子どもたち同士で添削するというのは面白いアイデアですね。
子どもたち同士の主体性に任せながら、「書く力」「読む力」を身に着けていって欲しいですね!
子どもたちからの評判はどうですか?
子どもたちは、自分の作文を人に見られたくないので、「作文は嫌だ〜」と話しています。
ですが、いざやってみると、ニコニコしながら他のメンバーの作文を読んでいたり、楽しそうにやっています。
中には、「前は作文は苦手だったけど、学校でたくさん書けるようになった」と言ってくれる生徒さんや、「作文が前よりも長く書けるようになった」と話してくれる保護者の方もいて、この方向性は正しいなと感じています。
これからは「記述力」の時代!
NEXTらしい先進的な取り組みで、たくさん伸ばしてあげたいですね!
今日はありがとうございました!
こちらこそ、ありがとうございました!
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