成績が上がる人・上がらない人

今回は子育てやご家庭での教育に役立つ情報をご紹介する「NEXT流」という企画です。
たくさんの子どもたちをお預かりし、指導させていただく中で、「成績が上がる人」と「成績が上がらない人」には、ある違いがあることが見えてきました。
今回は、その「違い」に着目し、それぞれのご家庭で自主点検してみていただきたいと思います。では、早速見ていきましょう。

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編集部

「成績が上がる人」と「成績が上がらない人」には、違いがある…ということですが…
実際にどのような違いがあるのでしょうか?

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遠田さん

そうですね。
私達は、次の7点に注目しています。
・素直さ
・目標
・ライバル
・計画性
・生活習慣
・提出物
・環境活用率

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編集部

聞いたことのあるフレーズから、そうでないものまで様々ですね…
1つずつ教えていただけますか?

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遠田さん

ではさっそく1つずつ見ていきましょう。

素直さ

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編集部

まず「素直さ」について教えて下さい。

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遠田さん

「素直さ」というのは、素直にアドバイスを聞き、実践してみるということです。
時に自分で考え、自分のやり方を見つけることも大切ですが…
自分のやり方に固執する生徒さんはなかなか伸びません。

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編集部

自分のやり方に行き過ぎた自信というか、プライドみたいなものがあったりしますよね。

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遠田さん

それが成長の邪魔をしてきます。
本当はもっと効率のよい方法があっても、どうしても斜に構えてしまったり、自己流にこだわっている人は伸びませんね。
例えば、NEXTでは「まとめ学習よりも問題演習をしよう」とか「新しい問題集よりも、1冊を完璧に」とよく伝えています。
しかし、テストが近くなってノートまとめの勉強が中心になっている人や、問題集を買って満足したり、やりっ放しになっているケースは、思わしい結果になっていないケースが多いと思います。

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編集部

なるほど…スポーツなどでも、「どれだけ監督を信じてやり切れるか」が鍵になったりしますよね。
その感覚に近いのかもしれませんね。
まずは、信じてやってみようと。

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遠田さん

そうです。
あとは、「いいわけ」の多い人も伸びません。
NEXTは一人ひとりの生徒さんとのコミュニケーションを大切にしていますから、「こうやってみたら?」というアドバイスをたくさん受け取るはずです。
そのとき、よく耳にするのが「部活で忙しいんですよ」「宿題があるんですよ」「予定があるんですよ」…といった言葉です。
忙しいのも、大変なのもわかっています。
でも、それはみんないっしょで、成果を出す人はその先にもう一歩踏み込んでやっているということも知ってほしいんです。
「いいわけ」が口から出ていたら、私達も「あっ!」と伝えていますが、ご家庭でも一声かけていただけるとありがたいです。

目標

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編集部

次は「目標」ですね!
これはわかりやすいですね!

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遠田さん

はい。やはり「目標」のある人は伸びますね。
「この職業に興味がある…なれるかな?」とか、「あの学校に行きたい」とか、その気持ちがエネルギーになってくれます。
伸びない人の多くは、「目標」を持ってなかったり、せっかく「目標」を立てても、「自分には難しいなぁ」なんて、チャレンジもせずにあきらめてしまいます。
失敗が怖くて、チャレンジすらできなくなっているんです。
「あきらめぐせ」がついている人は、なにか小さなことでいいからチャレンジして達成する喜びを味わってほしいですし、「目標」がまだない人は、興味を広げたり、いろんな経験を通して、刺激を受けてほしいです。

ライバル

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編集部

そうですね。
今どきの子どもたちは「自己肯定感(自分を認めてあげる気持ち)」が弱いとかよく言いますよね。
失敗しても大丈夫。NEXTの先生たちが支えてくれるから、諦めずにやるだけやってみてほしいです。
次の「ライバル」も同じですね?

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遠田さん

「目標」と似ていますが、競い合う関係がある人は伸びます。
勝ち負けにあまりに敏感になりすぎて、そこから目をそむけている人には、伸び悩む人も多い印象です。
最終的に、勉強だけが勝ち負けの評価基準ではありません。その人なりの勝負すべきポイントがあるはずです。
ですが、勉強をする時期って、どうしても自分自身をつくる時期で、葛藤も多いと思うんです。
そのタイミングで、友人関係から刺激をたくさんもらうことは決してマイナスではありませんし、一生懸命になる経験を積むことは非常に大切です。

計画性

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編集部

競い合える関係も必要ですね。
では次の「計画性」について教えて下さい。

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遠田さん

これも言葉通りではありますが…、私は「計画性とは時間を大切に使うこと」だと思っています。
例えば、テスト前に見られる風景ですが…
テスト前日になって、ワークに取り組み始め、締め切りが見えてきて解答を丸写し…ということがあります。
これって、テスト前の大切な時間、何も勉強せずに、ただ書写をしているようなものですよね。
実際、成績上位者ほどワークに取り組み始める・取り組み終えるタイミングが早く、成績下位者ほどそのタイミングは遅い傾向にあります。
ワークに早く取り組ませることはもちろんですが、日々の生活の中で過度にムダにしてしまっている時間がないか、点検してみていただきたいです。

生活習慣

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編集部

いまのお話の中にあった「生活」のことですが、キーワードにも「生活習慣」が上がっていましたよね。

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遠田さん

やはり、携帯電話やゲームとの付き合い方、生活リズムについては、ぜひご家庭で考えてみていただきたいですね。
時代の風潮からして、仕方ない部分もありますが、携帯電話やゲームの時間を自制できていないケース、それが影響して満足に睡眠時間を取れていないケースが最近は非常に目立ちます。
勉強以外で深夜1時〜2時くらいに寝ているという生徒さんも珍しくなく、それでは学校の授業も眠たくなるのは当然です。
成績上位者の生徒さんほど、そのリズムは整っていますし、自制できていると感じます。

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編集部

この点、ご家庭の協力も欠かせませんよね…

dummy
遠田さん

はい。1つ厳しいことを言わせていただきますが…
その点、厳しく接しきれていない保護者の方もいらっしゃると思います。
この時期の過ごし方1つで、成績も変わりますし、進路1つで人生が変わります。
人生を左右するような時期の過ごし方ですから、例え嫌われてでも、はっきり伝えるべきことは伝えるべきです。
はっきり伝えるなら伝える、中途半端が一番よくありません。
私達も指導の経験上、厳しいことでも本気で伝えたことに対しては理解を得られると思っています。
一方でそこに気持ちのない指導は、なかなか伝わらないものです。
ぜひご家庭でも、お子様との関わりを点検していただけるとありがたいです。

提出物

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編集部

次は「提出物」ですね!
提出物は期日を守って、必ず提出しましょう!ということですね?

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遠田さん

それはもちろんなのですが、それだけではありません。
実は、成績上位者と成績下位者の間には、提出物の期日までの提出率はもちろんですが、それ以外にも差があります。
それは、「不備」の有無です。
成績下位者ほど提出物に不備が多く、成績上位者に関してはほとんど提出物に不備がありません。
これは何も勉強のものだけに限りません。
何もかも把握するのは大変だと思いますが、お子様が提出すべきものを持っていないか一声かけたり、提出する前に一度見てあげたり、ひと工夫で解決できます。
このタイミングで、しっかり話を聞いてくるように伝えることもできますよね。

環境活用率

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編集部

確かにそうですね…
では、最後の1つ「環境活用率」について教えて下さい。

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遠田さん

「環境活用率」というのは、私たちが勝手に作った言葉ですが…
あるとき、データ分析していると、成績が上がっている生徒さんとそうでない生徒さんの間ではっきりと差があるものがいくつか見つかりました。
1つは、個別指導日の活用率です。
個別指導日は任意参加ですが、意欲の高い層はこの時間でさらに成長しています。
来てほしい人ほど参加していないというのが現状です。

2つ目は、Comiruの閲覧率です。
Comiruでは、「授業報告書」や「スタディーサポート」等のお知らせを配信しています。
たくさん配信しているので、確認するのも大変かもしれませんが…
成績上位層のご家庭ほど閲覧率が高く、そうでないご家庭ほど閲覧率が低い傾向にありました。
おそらく、成績上位層のご家庭では、上手にComiruを活用できているものと思われます。
授業の報告を見て、お子様に一声労いの言葉をかけたり、それをきっかけに勉強の様子を覗いてみたり、話題にしてコミュニケーションを取ったり…
そうした日々の「大人に見られている」という感覚なしに、子どもたちはなかなか頑張れないものです。
この他にも、NEXTでは成績を上げるために様々な取り組みをしています。
この環境を活用いただけているかどうか。この点が極めて重要です。
私達も、よりご活用いただけるように努めて参りますが、ご家庭でもぜひ活用できていない点がないか点検してみていただけると幸いです。
最後は子どもたち自身にかかっていますが、そこまでの過程に私達関わる大人たちができることは山のようにあります。
最後の部分にだけ期待するのではなく、私達にも求められている途中の関わり1つ1つを大切にしたいものです。

dummy
編集部

そうですね。まずは私達大人にできることも考えて、関わっていきたいですね。
今日はありがとうございました。

dummy
遠田さん

こちらこそ、ありがとうございました。

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