私立高校無償化について詳しく教えて！

はい。2020年4月から、私立高校の授業料実質無償化がスタートしました。
もともと、2010年から、「高等学校等就学支援金制度」という国の制度がスタートしたんです。当初は、公立校が対象だったのですが、2020年4月からは私立学校も対象となりました。

その通りです。国が、私立高校の平均的な学費相当額まで、国が負担してくれます。
公立高校と同額の118,000円〜297,000円の範囲で、所得に応じた補助が受けられます。

いいえ、この制度に関して返済義務はありません。
すでに受験生は7月頃を目処に学校から案内が配布されているはずです。（学校によって異なるため、詳しくは学校にお問い合わせください。）

よく、910万円ラインとか、590万円ラインとか言いますが…
そもそもこの制度を利用できるのが、世帯年収910万円程度、
上限いっぱいの金額が補助されるのが、世帯年収590万円程度とされています。
しかし、あくまでもこれは文科省のモデル世帯による場合ですから、実際の家族構成によって異なります。
そのため、この補助金額を進路選択の材料としたい場合には、一度詳しく問い合わせることをおすすめします。
他にも、北海道や市の制度がありますから、学校から配布される資料を参考によく検討されることをおすすめします。

よく、この制度をご紹介したとき、だったら勉強しなくても、どこか入れるのでは？
という質問を受けることがあります。
確かに、選ばなければ行く先はあると思いますが、それは今までも同じことです。
特に公立・私立ともに、人気校では競争が激化しましたし、公立高校を自分のレベルよりも高く受けるチャレンジ受験も多くなっていますから、かえって油断は禁物です。

実際に、人気のある私立高校では、定員超過の影響から、合格ラインを引き上げている学校も増えています。
いままでと同じ感覚で学校選びをするのは危険ですから、これまでと同様にできる努力を精一杯して、真剣に進路を選んでほしいです。

そうですね。あくまでも、高校入試はゴールでなく、スタートです。
どのような進路を選ぶにしても、よいスタートを切れるような過ごし方が必要だと思います。

こちらこそ、ありがとうございました。