「論理エンジン」授業レポート!
今回は、NEXTの指導の裏側をお届けする「NEXT流」のコーナーです。
NEXTで9月からスタートした「論理エンジン」コース。
気がつけば、およそ20名の方に受講いただいています。
実際に約2ヶ月授業を行ってみて、どのような様子なのか、国語科チーフの竹林さんに伺いました。
やっぱり、正しく読めていない!
今回のテーマは、9月に新設された「論理エンジン」ですね!
まだ始まって間もないですし、何よりどんなことをしているのかわからない方も多いのではないでしょうか?
今日はそのあたりを詳しく教えて下さい!
もちろんです!
どうぞよろしくお願いいたします!
「論理エンジン」って、実際にどんな勉強をしているんですか?
最初はことばの規則から学んでいきます。
ことばの規則…ですか?
え?読む力をつけるためのレッスンですよね?
それが、なぜことばの規則なんでしょう?
ことばの規則がわからないと、文を正しく読めないし、書けないからです。
この文の構造を見てみましょう。
「彼 は 私 の 熱心 な 姿 に 感動 した。」
それぞれ、どのように言葉がまとまりをつくっていて、どの言葉と関係しているかわかりますか?
答えは、
「彼は 私の 熱心な 姿に 感動した」というまとまりになりますね?
これが、それぞれどう関係性を作っているかというと…
・彼は→感動した
・私の→姿に
・熱心な→姿に
・姿に→感動した
という関係性になります。
ところが、生徒さんを見ると、
誰が、何に感動したのか、正しく読めない。
彼は、「私」に感動したと読む人もいますが、これは間違いです。
私の熱心な「姿」に感動したのです。
これを「係り受け」といいますが、こうして文意を正しく読みとれないと問題文の指示にあった答えを探せません。
文章を正しく理解できないと、そもそも問題を解けない
小さな違いですが、思えば国語の選択肢の問題なんかはまさにこうした小さな違いで正答と誤答が分かれますよね…。
もっといえば、係り受けがわからないと、数学の文章題で立式することもできません。
「仕入れ価格が1個50円のりんごに10%の利益をのせて販売しているが、それを今日だけ販売価格から5%値引きした。1個あたりの利益はいくらか?」
という問題があったとしても、
販売価格がどうやって決まっているのか?
値引きはどの価格から行っているのか?
利益はいくらなのか?
という設定をそもそも理解できないことになります。
文章題ができないんだよね…
というのは、こうした係り受けをはじめとする文章の理解ができていないサインです。
最近は、数学だけでなく、社会や理科でも計算問題が頻出ですよね。
苦手な生徒さんが多いですが、正しく理解できていないのかもしれません。
「この言葉は、こういう種類のことばとしか関係をつくらない」というルールがあるわけです。
それを理解すれば、文意が正しく理解できるようになります。
また、「この言葉は、こういう流れをつくる」というのも決まっています。
たとえば、この「たとえば」ということばも、後ろに具体例を伴います。
ということは、この具体例を一言で言うならば、「たとえば」の前を見れば簡単にまとまる訳です。
国語の問題では、作者が読者に理解してもらおうと、あるいはちゃんとした人だと理解してもらおうと、こうした文のルールを巧みにつかっています。
だから、同じ言葉は繰り返さず、A=A’=A”のように、次々違う言い方に変わっていくんです。
この言葉のリンクをたどるためには、「ことばの規則」が欠かせません。
そして少しずつ慣れさせながら、今度は文脈の中で、規則の働きを元に読む練習をします。
論理とは、「法則的なつながり」のこと
なるほど…。
規則を参考にして、文を読む訳ですね。
そうすると、「あ、問題文のこのキーワード、文中ではこうやって言い換えられているぞ」とわかりますし、「この言葉が来たら、うしろに結論、すなわち作者が最も伝えたいことがくるぞ」とわかるのです。
論理って、ものごとの法則的なつながりのことなんです。
だから、この法則を押さえないと、文章を正しく読めないし、1つのことを正しく言い表すことができなくなってしまいます。
教科書や問題は上手にできていて、本来は他の読み方ができないように論理的に書かれているはずなんです。
ですが、読むほうがその論理を無視しているから、わからなくなるんですね。
「論理エンジン」はそうしたトレーニングにもってこいの教材ですから、ぜひ多くの方に試してみていただきたいです。
そうですね!
論理エンジンのことが、よりわかるようになりました!
全部の学びの土台ですから、大切にしたいですね!
今日はありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました!
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